「翌朝早く、アブラハムは、かつて主の前に立ったあの場所に行った。彼がソドムとゴモラのほう、それに低地の全地方を見おろすと、見よ、まるでかまどの煙のようにその地の煙が立ち上っていた。こうして、神が低地の町々を滅ぼされた…」(創世記一九・二七~二九)
このたびパリ、ローマ観光旅行をゆるされた折、一日ローマ郊外ポンペイ市まで足を伸ばし廃墟となった跡を見てきました。ポンペイはAD七九年八月二四日におこったベスピオ火山の大爆発によって噴塵と溶岩による泥流にも埋められて、 隣のエルコラート市と共に完全に地上から姿を消したのです。その火山灰と火山礫(れき)は四メートルに達しました。噴火は三〇時間に及び噴塵は三立方キロメートルにのぼったのです。ベスピオの噴火の歴史でも最大級といわれています。
しかし、これを単なる自然災害と考えたくないのです。まことの主なる神に反逆せるこの世への審判と、悔い改めを迫る見えざる愛の神の警告と受けとめねばなりません。謙虚に創造主のもとに立ち返ろうではありませんか。「あなたはあなたの神に立ち返り、誠実と公義とを守り、絶えずあなたの神を待ち望め。」(ホセア一二・六)